乗馬入門〜サラリーマンの体験記〜

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ジンガロ(注:ネタバレあり)

現代のシャーマンと評されているバルタバスの騎馬オペラ・ジンガロ。その日本公演を2005年4月12日(火)に観に行きました。演目はルンタ(チベット語で風の馬のこと)。観に行く前は、世間の評判は両極端だったので多少の不安はあったのですが、杞憂に終わりました。以下、舞台の流れを振り返ってみたいと思います(記憶に頼っている部分が大きいので若干流れなどが食い違ってる所もあるかと思いますが、ご了承下さい)。

曼荼羅

特設シアター入場。そこは薄暗く、微かなお香の匂いと、なにやら無気味なうなり声のようなものが聞こえている・・・。チベット僧達の読経らしいが、私には地獄のイメージが湧いた。中央のドーム状の織物、そこから数メートルの場所をチベット僧らしき数名の人が五体投地(チベット僧の巡礼の基礎)を繰り返している。その円形舞台を多くの人々が取り囲み、下にいる人は真っ直ぐ、上にいる人は見下ろしている・・・。まるでこれから審判が下されるのではないかと思ってしまうような緊張感。そして開演。

会場の二つの出入り口の上方でチベット僧たちによる、宗教色の濃い演奏が始まる。中央のドーム内部の様子が映し出され、そこには十数頭の馬がいる。ドームが静かに上げられ、馬達は一人の僧の持っている鐘に導かれるようにステージ奥へ去っていく。

とある者がステージ中央で祈祷のような踊りが行われた後、馬と人との演技がドーム内部と外部で交互に始まった。まず外部が照らされ、主に白と赤の衣装を身につけた、ショッカーのような輩が駈歩の馬の上へ立ってサーフィン気分でイェイイェイ状態。続いて内部で彼らより位が高そうな者が馬を歩かせるのですが、この馬、前脚で蹴とばすようにして歩いている・・・何だこの動きは・・・。駈歩になるとドーム内部で周りの客席全体を見渡すようにして走っている・・・つまり横に平行移動しながら駈歩しているんですね・・・こんなの見たことない・・・。さらに馬がダンスをしているように左・右へと軽いステップを踏んでいる・・・絶句・・・。続いて外部でショッカーらが三頭の馬を並ばせて走らせ、その上で組体操。恐るべし。

様子が変わり、ストーリー性のあるものへ突入の兆し。まず黒い馬へ騎乗した全体が「青」で統一された者が棒を振りかざして二人組を追っている。彼らは逃げ惑い、会場を去る。残った馬と青い者は中央のステージへ入る。突然馬が倒れ込む。・・・動かなくなり、青の者が降りてなにやら馬の周りで祈るように動いている。やがてその者は馬から少し離れたところへ歩いて行き・・・倒れてしまう。しばらくして馬が砂浴びをするようにしてから立ち上がる。しばしぼ〜っとしてから青い者の所へ歩いて行き、慰めるように頭を近づける。するとその者は立ち上がる。はしゃぐように会場を走り回る馬と青の者。そして去っていく。余談ですが、「青」はチベットの宗教的色彩感からすると「天」を意味するそうです。

先ほど追いかけられていたショッカー二人組が一方の出入り口から暴れながらも複数の連中に担がれて入ってきたと思ったら、もう一方の出入り口からあっという間に去っていった後、祈祷師のような者が現れ中央でなにやら妖しげな舞いを披露する。その後四頭の馬とそれぞれに騎乗した重装備している者が入場し、祈祷師を囲むように前後左右に位置する。四組それぞれにライトが照らされ回るように動く。このとき感じたのは四天皇・・・(?)。だがチベットということを考えると四元素を表していると読んだほうが適正か。衣装も赤、白、黄、緑っぽかったし。

いよいよバルタバス登場!!中央上部から半円状の幕のようなものが徐々に下ろされ炎が浮かび上がる。その幕が再び上がった後、ドームが上げられて馬へまたがった禿げたおっさんが現れる(笑)。馬がその場で旋回し、バルタバスは祈りの舞いをし続ける。やがて舞台は暗くなっていく・・・。彼は神を表しているとしか考えられなかった。四元素が炎の輪となり燃えあがる・・・という曼荼羅にも合致しているし。

ショッカー軍団再び現る。十名弱くらいステージ中央を取り囲む。ステージ中央には一方の方向へ回り続ける一頭の馬が。この馬を止めようとしたりして彼ら一人一人が挑む。それらがかなりアクロバティックな動きで魅了される。健闘むなしく馬を止められず、最後は先頭の隊員が馬の尾をつかんでみんなで手を繋いで去っていくという、なんとも微笑ましいような場面でした。・・・彼らってなんか愛着湧いちゃうよなぁ・・・。

舞台中央に騎乗した者が現れ、徐々に腕を上げて振袖(?)の部分をヒラヒラとはためかせる。手に棒を持っているようでそのヒラヒラは結構な大きさになってます・・・まるで小林幸子・・・。馬をその場で旋回させる。この祈りのようなものの後、ガチョウ軍団がかしましくも登場。ニ、三十はいるか。そこへ白で統一された騎乗した者が入場し、しばらく様子をうかがった後、餌をばらまく。するとガチョウの群れが一気に押し寄せてくる。ばらまく、むさぼる、ばらまく、むさぼるを何度か繰り返すとガチョウらは完全にこの者に支配される。彼が舞台を周回するのに従って、後ろからガチョウの群れがついて来る。このガチョウ、我々地上に生きる人間を意味しているのか?そして今までに登場してきたのは神とそれらに仕える者・・・そんなイメージでした。

舞台は再び暗くなる。なにやら客席から舞台のほうへ降りていく人々が・・・およそ十人ほど。ステージの手前で服をだんだん脱ぎ出し、舞台用の衣装へと着替え終えると中央へ行き、各人が馬へまたがる。今までは覆面やら仮面やらつけた得体の知れない連中ばかりだったのですが、ここで始めて人間らしい人達による演技が行われた、と言っていいでしょう。黒人、白人などさまざまでした。彼らの演技は太鼓のような大きな音によるところもあったのか、今までの演技の中でもとりわけ優れているように感じました。会場へ入場してから注意事項として「拍手はお止め下さい」というアナウンスがあったのですが、思わず拍手をしてしまった人がいた(こういうルールを無視するような行為は嫌いだが)ほどでした。躍動感溢れる人間の生、エネルギーというものを感じた。

彼らがエネルギッシュに会場を走り去り、しばらくすると再び彼らがてくてく歩いて現れ、中央を囲むように各人が布のようなものを敷いてその上へ寝る。辺りは暗くなり、上から半円状のものが下りてきてチベットの民の様子などがそこへ映し出される。最後に紙がまかれる映像(峠などを越えるときに安全を祈願して行うもの)が流れ、実際に半円状の下の部分からそのお札のような紙(これをルンタともいう)が舞い降りてきて終了。

感想:今こうして振り返ってみても、一場面一場面が鮮明によみがえってきますね。それだけインパクトがあったってことでしょう。終わった直後にも感じたのですが、全体のテーマというか印象として「人間賛歌」だったと私個人は感じました。創世記からガチョウで愚かしい人間を表し、その中の人間でもやれるんだ、ということで会場から現れた英雄およそ十人。彼らの演技はそれまでのものを凌駕してたように感じました。生、エネルギー。まぁ受け取り方は各人いろいろでしょうけどとりあえず私はそんなところでした。大変良かったです。

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